英女王死去 深夜も多くの市民が献花に…「家族が亡くなったも同然」
イギリスの君主として歴代最長70年にわたり在位してきたエリザベス女王が8日、96歳でなくなりました。
イギリス王室は8日、エリザベス女王が北部・スコットランドにある静養先のバルモラル城で亡くなったと発表しました。
エリザベス女王は、6日にトラス新首相の任命をしたばかりでしたが、その後、「健康状態が懸念される」として、医師団の管理下に置かれていました。王室関係者らも続々と女王のもとに集まり、家族に見守られる中、亡くなったとみられます。
エリザベス女王の死去を受け、ロンドンのバッキンガム宮殿では半旗が掲げられたほか、夜中まで、たくさんの人が献花などに訪れ、女王の死を悼みました。
ロンドン市民「家族が亡くなったも同然です。女王が国のためにしてくれたことに感謝をしたくてここに来ました」「とてもショックです。敬意を表すために花束を持ってきました」
エリザベス女王は1952年に当時25歳の若さで即位し、在位期間はイギリスの君主として歴代最長の70年にわたりました。90歳を超えてからも精力的に公務を続ける姿は、イギリス国内にとどまらず世界の多くの人に愛されました。
女王の死去を受け、長男であるチャールズ皇太子が新国王に即位し、「家族全員にとって最大の悲しみの時だ」とした上で、「世界中の数え切れない人々にも深い悲しみをもって受け止められている」とのコメントを発表しました。