アメリカ大統領選挙まで2週間を切る中、ハリス副大統領が激戦州・ジョージア州でオバマ元大統領とともに選挙集会を行います。

ジョージア州の勝敗の鍵を握る黒人票を固めるため、ハリス氏は黒人からの人気が高いオバマ氏とともに支持を訴え、巻き返しをはかります。

大統領選が最終盤に入り、激戦州でのハリス氏の勢いに陰りが見えていて、ジョージア州の最新の平均支持率では、トランプ前大統領が2.2ポイントリードしています。ジョージア州は人口のおよそ3割を黒人が占めていて黒人有権者の動向が勝敗を左右しますが、その黒人の支持を固めきれていないことへの懸念が高まっています。

世論調査では、黒人のハリス氏の支持率は78％で前回、バイデン大統領が得た90％に比べて低く、特に黒人男性の支持が伸び悩んでいます。物価高や経済状況に不満を持つ黒人男性がトランプ氏に流れていると指摘されています。

こうした危機感から急きょ、企業家向けの小口融資や娯楽目的の大麻の合法化など、黒人男性に特化した政策を打ち出しています。ハリス氏は集会で、オバマ氏に加え俳優やミュージシャンなど著名人を総動員して必死の巻き返しをはかります。