ワクチン普及急ぐ英 大聖堂での接種も開始
新型コロナウイルスのワクチン普及を急ぐイギリスでは、世界的に有名な大聖堂での接種も始まっています。
イギリス南部にあるソールズベリー大聖堂は800年の歴史があり、イギリスで最も高い尖塔があることでも有名です。この荘厳な大聖堂が今、ワクチンセンターとして稼働しています。広々としたスペースと十分な換気ができることから、大聖堂側が保健当局に「接種会場にしてはどうか」と提案したということです。
大聖堂側は接種に訪れる人に少しでもリラックスしてもらおうと、パイプオルガンの生演奏を用意。美しい音色のなかで1日およそ1000人に接種が行われる予定です。
接種を受けた女性(80代)は「雰囲気のある音色で気分もよくなるし、とても癒やされます」と話していました。
変異ウイルスなどの感染拡大が続くイギリスでは20日、新たに報告された死者が1820人と2日連続で過去最多を更新しました。
イギリス政府は教会や競馬場など様々な施設を活用し、来月15日までに重症化しやすい高齢者など、およそ1500万人に接種を行いたい考えです。