米株114ドル高 ワクチン普及期待で反発
23日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスのワクチンが普及することへの期待感から買いが優勢となり、ダウ平均株価は反発して取引を終えています。
23日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日比114ドル32セント高の3万0129ドル83セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は36.80ポイント下げて、1万2771.11で取引を終えています。
この日、製薬大手「ファイザー」がアメリカ政府に1億回分のワクチンを追加で供給することで合意したと発表し、幅広い普及への期待が高まったことで、買いが優勢となりました。
また、先週1週間の失業保険の申請件数が3週間ぶりに減少に転じるなど、経済の先行きに対する懸念が和らいだこともあり、ダウ平均の上げ幅は、一時270ドルを超えました。
一方で、取引終了にかけては、クリスマス休暇を前に利益を確定するための売りも出やすく、上げ幅を縮小しました。
市場関係者は、「追加の経済対策について、トランプ大統領が修正を求める中、法案をめぐる動向に注目している」と話しています。