バイデン政権「新START」5年延長方針
アメリカのバイデン政権は21日、ロシアとの間で核軍縮を進める新START(=新戦略兵器削減条約)について、5年間延長する方針を表明しました。
サキ大統領報道官「アメリカは新STARTを5年間延長したいと考えている」
新STARTは、アメリカとロシアの間で、戦略核弾頭や大陸間弾道ミサイルなどの数を制限するもので、来月に失効期限が迫っていました。トランプ前政権はこれまで、ロシア側に対し、核軍縮の枠組みに中国を入れるよう主張し、延長交渉は難航していました。
ホワイトハウスのサキ報道官は「新STARTの延長は、アメリカの国益であり、ロシアとの関係が敵対している今、さらに意味がある」とその意義を強調しました。
また、サキ報道官は、ロシアが大統領選でのサイバー攻撃や、アフガン駐留アメリカ兵への殺害に懸賞金をかけた疑惑に関与しているかどうか、バイデン大統領が情報機関に対して調査を行うよう指示したことも明らかにしました。「ロシアの敵対的な行動に責任をとらせる」としています。