WTO日本製品関税の是正勧告 韓国上訴
韓国が、日本製のステンレス鋼材への関税についてWTO(=世界貿易機関)に是正を求められていた問題で、韓国はこれを不服として上訴しました。
韓国は、日本製のステンレス製の鋼材が不当に安い価格で流通し、国内産業に大きな打撃を与えているとして、15%以上の関税をかけています。日本はこれを不当だとしてWTOに提訴し、裁判の1審にあたる紛争処理小委員会は去年11月、韓国側に日本製品に対する関税措置の是正を勧告していました。
これに対し、韓国側は25日までに、「委員会の判断には多くの誤りがある」として上訴しました。上訴について、日本側は「韓国側の主張は明らかに根拠を欠き不合理」とした上で「解決を遅らせるのみだ」と批判しています。
最終審にあたる上級委員会は機能が停止しているため、判断には時間がかかるものとみられます。