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黒海で武力行使しないことなどでロシアとウクライナ双方と合意 米ホワイトハウス

2025年3月25日 18:08
黒海で武力行使しないことなどでロシアとウクライナ双方と合意 米ホワイトハウス

ウクライナでの停戦をめぐりアメリカのホワイトハウスは25日、ロシアとウクライナの双方と黒海で安全な航行を確保し武力を行使しないことで合意したと発表しました。

アメリカは23日から25日にかけて中東のサウジアラビアで、ロシア、ウクライナと個別に実務者協議を行いました。ホワイトハウスによりますとアメリカはロシアとウクライナの双方と黒海での安全な航行の確保や武力行使の排除、軍事目的での商業船舶の使用を防止することで合意したと発表しました。また、エネルギー施設に対する攻撃停止に向け具体的な措置をとることでも合意しました。これらの合意を実施するため、「第3国が仲介役を務めることを歓迎する」としています。

さらにアメリカは、ロシアからの農産品や肥料の輸出回復や、取引のための港湾や決済システムへのアクセス改善を支援する方針を表明しました。

一方、ロシア大統領府も声明を出し、黒海の航行の安全確保で合意したと明らかにしましたが、食料輸出などに関係するロシアの企業や金融機関、船舶に対する制裁解除が条件だとしています。

エネルギー施設に対する攻撃停止の合意をめぐっては、今月18日から30日間有効だと主張していて、合意が遵守されない場合、撤回する可能性もあるとしています。

合意を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は会見し、「この合意がうまくいくというのは時期尚早だが、正しい決断だ」と歓迎しました。その上で、「ロシアが合意に違反すれば、それは我々が制裁や武器供与を 求める証拠になる」と述べて、ロシア側をけん制し、合意の遵守を求めました。

また、アメリカのトランプ大統領は、25日「ロシア・ウクライナと深い話し合いをしているがうまくいっている」と語りました。ロシアが合意の条件として制裁解除を求めていることについては「条件は5つか6つあり、我々は、全てを検討している」と述べました。

最終更新日:2025年3月25日 21:16
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