“史上最悪”経済危機でデモ激化 首相辞任に発展も…事態収拾は不透明 スリランカ
スリランカでは9日、史上最悪とも言われる深刻な経済危機により抗議デモが起き、政府支持派と反対派の間で激しい衝突が起きました。デモ隊が求めていたのは、首相らの“辞任”です。デモの激化を受けて9日、首相はついに辞任を表明。しかし、事態が収まるかは不透明です。
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9日、スリランカで起きた抗議デモの様子を捉えた映像には、多くの市民に倒され、いたるところで破壊されたバスが映っていました。さらに車が川に落とされるなど、町は混乱状態になっていました。
ウクライナ侵攻などの影響で、食料品や燃料などの物価が急上昇。史上最悪とも言われる深刻な経済危機により、政府支持派と反対派の間で激しい衝突が起きました。
警察がおさえ込もうとしてもデモはとまらず、過激さを増し、政府関係者の家に火がつけられ燃えている様子も見られました。AP通信によると、このデモで5人が死亡、約190人がケガをしたということです。
そして、デモ隊が求めていたのは、首相らの“辞任”です。
デモの激化を受けて9日、マヒンダ・ラジャパクサ首相はついに辞任を表明しました。しかし事態が収まるかは不透明です。