“マリウポリでウクライナ軍排除…戦闘員残る製鉄所を包囲” ロシア国防省が主張
ロシア国防省は16日、ウクライナの首都キーウなどの軍事関連施設を攻撃したと発表しました。キーウ周辺への攻撃は2日連続となり、ウクライナ側が警戒を強めています。
ロシア国防省は16日、精密誘導ミサイルを使いキーウにある戦車の工場などを破壊したと発表しました。キーウ市長は、16日朝のミサイル攻撃により1人が死亡、数人が負傷したと明らかにしています。
ロシア国防省は「ウクライナがロシア領内を攻撃すれば、それに応じてキーウへの攻撃が増える」と警告していて、15日にもキーウ郊外にあるウクライナ軍のミサイル製造・修理工場を破壊したとしていました。
また、ウクライナ北東部にある第二の都市ハルキウでも16日、ミサイル攻撃があり、ハルキウ州の知事によりますと、1人が死亡、18人が負傷したということです。
一方、ロシア軍が包囲する南東部の都市マリウポリについて、ロシア国防省は16日、市街地からウクライナ軍を排除したとした上で、ウクライナ側の戦闘員が残る製鉄所を包囲したと主張、マリウポリでの攻勢を強めています。
こうした中、ロシア国防省は14日に黒海で沈没した旗艦の巡洋艦「モスクワ」の乗組員だとする映像を16日、公開しました。ロシアは乗組員全員が無事だとしています。
旗艦の沈没を受け、ロシアが報復のためキーウ周辺をミサイル攻撃の目標に定めた可能性があります。