帰国後に逮捕されたロシアの野党勢力指導者ナワリヌイ氏が勾留の停止を申し立てましたが、裁判所はこれを退けました。支援者らは３１日に再び大規模なデモを予定していて、衝突が懸念されます。

ロシアの野党勢力指導者ナワリヌイ氏は、１７日に滞在先のドイツから帰国した際に、過去の有罪判決による執行猶予の条件を守らなかったなどとして逮捕され、３０日間の勾留が決定しています。

これに対しナワリヌイ氏は、「不当な逮捕だ」として勾留の停止を申し立てていて、２８日に審理が行われました。

モスクワの勾留施設からオンラインで審理に参加したナワリヌイ氏は、「すぐに釈放するよう求める」などと訴えましたが、裁判所は申し立てを退けました。

ナワリヌイ氏をめぐっては、２３日に釈放を求める大規模な抗議活動がロシア各地で行われ、人権団体によると、４０００人以上の参加者が治安部隊に拘束されました。

ナワリヌイ氏の支持者は、３１日にも再び抗議活動を呼びかけていて、当局と大規模な衝突にならないか懸念されています。