中国の狙いは…WHO調査団なぜか展示見学
新型コロナウイルスの発生源を調査するため中国・武漢を訪れているWHO(=世界保健機関)の調査団は30日、感染拡大初期に重症患者を受け入れた病院を訪れたほか、新型コロナに関する展示会を見学しました。
本格的な調査に入って2日目、調査団が訪れたのは、感染拡大初期に重症患者を受け入れた病院で、医療関係者から聞き取りをしたということです。
調査団はほかにも、ウイルスの研究所や初期に集団感染が起きた海鮮市場などの調査も予定していますが、日程は限られています。
こうした中、次に訪れたのは、なぜか発生源の調査とは直接関係はない展示会場でした。展示会は地元政府が主催したもので、新型コロナとの闘いをアピールする内容です。
到着前にはこんな場面も─。
記者「壁をきれいに拭いているんですね。WHOの調査団を迎えるための準備のようです」
調査団の日程は中国側と調整の末に決められていますが、展示見学が組み込まれたのは、中国が新型コロナに対する取り組みを世界に向けて宣伝する狙いも透けて見えます。
中国が見せたいものだけ見せるのではと懸念の声もあがっていましたが、今後、どれだけ透明性をもって情報提供が行われるかが焦点です。