香港民主活動家らを支援の弁護士処分 中国
中国で香港の民主活動家らを支援した人権派弁護士について、司法当局は弁護士資格の取り消しを正式に決定しました。香港問題に関わり、処分された弁護士は2人目です。
中国の司法当局は、人権派弁護士である任全牛さんの弁護士資格を取り消すと正式に決定し、2日、本人に通知しました。任弁護士は、去年、香港から台湾に密航しようとして拘束された民主活動家を支援し、裁判での弁護や接見を求めたところ、当局から裁判に関わらないよう圧力を受けていました。
当局は、資格取り消しの理由について3年前の裁判での弁護士業務に問題があった、などとしていますが、任弁護士は日本テレビの取材に対し、「香港問題に関わったのが理由なのは明らか」「完全に事実も法律も無視した決定だ。中国の司法当局に対し、絶望を感じている」とコメントしました。
先月には、香港の民主活動家を支援した別の人権派弁護士も同じく資格を取り消されていて、香港問題に関わらないよう他の弁護士への見せしめとして、2人が処分された可能性もあります。