露ワクチンの有効性91.6% 英誌に論文
ロシアで開発・承認された新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」について、最終段階の臨床試験で91.6%の有効性が確認されたとする論文がイギリスの医学誌で発表されました。
イギリスの医学誌ランセットに掲載された論文によりますと、新型ウイルスのワクチン「スプートニクV」について、去年9月から11月に1万9866人が参加する最終段階の臨床試験が行われ、91.6%の有効性が確認されたということです。60歳以上では有効性が91.8%になったとしています。
また、ワクチンに関係する重篤な副反応はなかったということです。
ロシアは去年8月、世界に先駆けて国産ワクチンのスプートニクVを承認しましたが、最終段階の臨床試験の途中だったため、欧米などからその安全性を疑問視する声があがっていました。
ロイター通信によりますと、スプートニクVは現在、アルゼンチンやアラブ首長国連邦など15か国が承認しています。ロシアはいわゆる「ワクチン外交」を強めていて、来週中には承認する国が25か国になるとしています。