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武漢研究所から流出否定も…更なる調査必要

2021年2月10日 2:04

WHO(=世界保健機関)の専門家チームは中国・武漢で会見し、ウイルス研究所からの流出を否定する一方、感染源は特定できずさらなる調査が必要としました。

WHO調査団、ピーター・ベン・エンバレク氏「調査の結果(ウイルス)研究所から流出した可能性は極めて低い」

WHO調査団のリーダーは、アメリカのトランプ前政権が主張していたウイルス研究所からの流出を否定し、今後は調査対象としないことを明らかにしました。また、今回の調査で感染源は特定できなかったということです。

一方、中国側の責任者は会見で、初期に集団感染が起きた海鮮市場が、発生源である可能性は低いとの見方を示した上で、ウイルスが海外から流入した可能性を指摘しました。

調査団は10日に帰国しますが、感染源の特定にはさらなる調査が必要だとしていて、中国側の主張に配慮し「冷凍食品からヒトへの感染」も対象にして幅広く調べるとしています。

今回の調査は、中国側が積極的な情報提供をするかも焦点でしたが、調査団側は問題は無かったとの認識を示しています。