「コウモリ調べる必要ある」WHO調査団
中国・武漢を訪れているWHO(=世界保健機関)の調査団のメンバーは、新型コロナウイルスの起源について「コウモリを調べる必要がある」との考えを明らかにしました。
先月から武漢を訪れているWHOの調査団で、動物の感染症を専門にするピーター・ダザック氏は4日、ロイター通信に対して、「調査団は最初の感染者から感染源の動物までさかのぼろうとしている」と明らかにしました。
ダザック氏「中国の他の地域、または東南アジアのコウモリからウイルスがどう武漢へ侵入したのか?それがここで私たちがしている本当の仕事だ」
ダザック氏は、感染源の可能性があるコウモリをみつけることは重要だとして、生息地の調査の必要性を指摘しました。
ダザック氏はまた、「ウイルスがパンデミックを引き起こした経緯について、新たな情報を手にした」としましたが、詳細は明らかにしませんでした。
さらに、ウイルスが2019年末に武漢で確認されるよりかなり前から広がっていた可能性についても、詳しく調べているということです。
一方、アメリカのトランプ前政権が主張していた武漢ウイルス研究所からの流出については、否定的な見方を示しました。
また、ダザック氏によると、中国当局は施設の訪問などを拒否したことはないということです。