金杉駐中国大使、天津市トップと会談 人的交流拡大など意見交わす
中国に駐在する金杉憲治日本大使が、中国・天津市トップの陳敏爾書記と会談し、人的交流の拡大などについて意見を交わしました。
天津市のトップである陳敏爾書記は、中国共産党指導部トップの政治局員を兼ねる重職で、金杉大使が去年12月に着任して以降、地方トップとの会談は初めてです。
在中国日本大使館によりますと、金杉大使と陳書記の会談は45分おこなわれ、人的交流の拡大について意見が一致したということです。
また、金杉大使はビザ免除の再開といった日本人の訪中手続きの円滑化を求めたほか、中国各地で日本人が拘束されていることへ懸念を示しました。
陳書記からは、良いビジネス環境の提供と、外国人の安全を重視しているという趣旨の発言があったということです。
10日に行われた日米首脳会談や、東京電力福島第一原発の処理水放出に関して、言及はなかったということです。