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露大統領 北方領土引き渡し応じない立場か

2021年2月15日 7:31

ロシアのプーチン大統領は日露交渉について、領土の割譲が禁止されている憲法に反することはしないと明言しました。北方領土の引き渡しには応じない立場を示したとみられます。

プーチン大統領「(日露関係は)発展させたいし、そうするつもりだ。しかし、憲法に反することはしない」

これは、14日に放送された国営放送の番組の中で述べたもので、去年成立したロシアの憲法には領土割譲禁止が明記されていることから、北方領土の引き渡しには応じない立場を示したとみられます。

ただし、領土割譲禁止条項では国境確定作業は例外としていますが、プーチン大統領は「どこで国境が確定しているかはラブロフ外相が説明するだろう」とも述べていて、北方領土交渉がこの例外に当たるかは明言していません。

膠着状態が続く日露交渉について、日本側をけん制する狙いがあるものとみられます。