プーチン大統領会見 米露関係改善に期待感
ロシアのプーチン大統領は17日、年末恒例の記者会見を行い、アメリカのバイデン次期大統領について、「経験豊富な政治家」と評価し、米露関係の改善に期待感を示しました。
今年の会見は、新型コロナウイルス感染予防のため、オンライン形式で行われました。会見でプーチン大統領は、アメリカのバイデン次期大統領について、「内政にも、外交政策にも豊富な経験がある政治家だ」と評価しました。その上で、米露間の問題の「少なくとも一部は新政権のもとで解決できるだろう」と述べ、関係改善に期待感を示しました。
また、ロシアの野党指導者・ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件をめぐり、ロシア当局の関与が指摘されていることについては、アメリカの情報機関の反ロシアキャンペーンだとし、自身の関与を改めて否定しました。
一方、出馬が取り沙汰されている2024年のロシア大統領選については「まだ決めていない」と述べるにとどまりました。
会見は4時間近く行われましたが、北方領土問題を含む平和条約締結交渉など、日露関係に言及することはありませんでした。