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“ウラン濃縮度60%可能性”発言に不快感

2021年2月23日 7:12

アメリカ国務省の報道官は22日、イランの最高指導者・ハメネイ師が「必要ならウラン濃縮度を60%まで引き上げる可能性がある」と発言したことに不快感を示しました。

国務省のプライス報道官は、イランが今後最大3か月間はIAEA(=国際原子力機関)の査察に協力を続けると暫定合意したことについて、IAEAの努力を評価した上で、「イランには、検証に関する約束を守るよう求めていく」と述べました。

一方で、イランの最高指導者・ハメネイ師の「必要ならウラン濃縮度を60%まで引き上げる可能性がある」との発言については、「脅迫のように聞こえる」と不快感を示しました。

核合意をめぐるイランへの制裁解除については、核合意への参加国と協力して「外交を続ける用意がある」としつつ、これまで通り、イランが核合意の水準まで核活動を低下させれば、対応するとしています。