核合意の当事国次第で…イランが揺さぶりか
イランが4日、核兵器への転用が容易になるとされる「高濃縮ウラン」を生産する作業を開始しました。
イランは4日、中部フォルドゥの核関連施設で、ウラン濃縮度を20パーセントまで高めるための作業を開始しました。IAEA(=国際原子力機関)が現地で確認したということです。
濃縮度20パーセントのウランは「高濃縮ウラン」と呼ばれ、核兵器の製造が可能な濃縮度90パーセントのウランの生産が容易になるとされています。
イランのザリフ外相はツイッターで、核合意の当事国の対応次第で「元に戻すことができる」と強調。バイデン大統領の就任を前に、アメリカに揺さぶりをかける狙いもあるとみられます。
しかし、高濃縮ウランの生産は重大な合意違反で、欧米などの反発は必至です。