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米専門家トップ“ワクチン公平分配”強調

2021年2月23日 8:54

アメリカ政府の新型コロナウイルス対策の専門家トップを務めるファウチ氏が、WHO(=世界保健機関)の記者会見に参加し、ワクチンを各国に公平に分配していく必要性を強調しました。

ファウチ首席医療顧問「ウイルスを世界的にコントロールするため、ワクチンの分配を確実に行うことが必要だ」

ファウチ氏は22日、WHOの記者会見でこのように述べ、新型ウイルスのワクチンを各国に公平に分配するため、アメリカがWHOなどと協力していく姿勢を強調しました。

また、ファウチ氏は去年1月に中国が新型ウイルスのデータを各国に提供した後、11か月ほどで一部の国でワクチン接種が始まったことについて、「先例のない成果で並外れた投資の結果だ」と評価しました。

アメリカのバイデン政権はトランプ前政権が示していたWHO脱退の方針を撤回し、ワクチンを共同購入する枠組みに参加するなど国際協調路線への復帰を着々と進めています。