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成人全員ワクチン「5月末までに」米大統領

2021年3月3日 20:48

アメリカ・ニューヨークでおよそ1年ぶりに観客を入れてのプロスポーツの試合が再開されました。こうしたなか、バイデン大統領は、5月末までにすべての成人が接種できる量のワクチンを供給すると発表しました。

鳴り響くサイレン。警察車両が放水を行います。83万人以上が感染した南米のチリで撮影された映像。警察と衝突していたのは、学生たちです。

地元メディアによりますと、感染対策のため、学校ではおよそ1年間対面授業が行われていませんでしたが、今月から新学期が始まるのに合わせ、部分的に対面授業が再開できることに。しかし、これに学生たちが抗議したのです。

ロイター通信によりますと、学生らは、「新型コロナウイルスは多くの命を奪ったのだから、対面授業を再開するのはやめてほしい」と訴えているということです。

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2870万人以上が感染し、世界最多となっているアメリカ。ニューヨークでは先月、およそ1年ぶりに、観客を入れてのプロスポーツの試合が再開されました。

観客数は収容人数の10%以内に制限。さらに、入り口では観客が係員に何か書類を見せています。実は、入場する条件として、72時間以内に受けた検査で陰性であることを証明しなければならないのです。

観客「みんなが陰性だと分かっているので、意味のある対策だと思います」「私は看護師で、病院でコロナ禍を経験したので、このように対策してくれるのは、うれしいことです」

また、試合会場近くのホテルには、当日でも検査が受けられるよう30分で結果が分かる簡易検査場が設置されていました。

こうした中、ニューヨーク州は、2日、新たな取り組みとして、「陰性証明アプリ」の試験運用を開始したと発表。スマートフォンにQRコードを表示させることで、スムーズに陰性だと証明することができるもので、今後、公式にアプリとしてリリースされる可能性もあるということです。

一方、バイデン大統領が明らかにしたのは。

アメリカ・バイデン大統領「全ての成人に、5月末までに十分なワクチンを供給する。もう一度言う。5月末だ」

大統領はこれまで「全国民に7月末までに」との見通しを示していて、「これは進展だ」と強調しています。

一方、トランプ前大統領が在任中だった1月に、メラニア夫人とともにワクチンを打っていたことが分かりました。これは複数の地元メディアが側近の話として伝えたものです。

トランプ氏は支持者らへの影響を意識してか、これまで接種したかどうかについて明らかにしていません。

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一方、感染者が9万人を超えた韓国ではある疑惑が浮上しています。

韓国・丁世均首相「病院で働いてもいない理事長の家族が“割り込み接種”をしたという疑惑が浮上しました」

先月26日、療養型病院などの従業員や、入院患者を対象にワクチン接種がスタートした韓国。しかし、ソウル近郊にある病院で浮上したのは、理事長の家族が“割り込み接種”をしたとの疑惑です。

韓国メディアによりますと病院側は、この家族が役員に就任する予定だったと主張。しかし、保健当局はこの家族が本来の接種対象者ではないとして、病院とのワクチン接種の委託契約を解除し、残りのワクチンを全て回収しました。今後、刑事告発を含め厳正に対処する方針です。

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感染者およそ8万4000人のガーナでは、ワクチンセンターに多くの人が訪れ、接種が始まりました。ガーナには、ワクチンを公平に分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じ、アストラゼネカなどが開発した60万回分が到着していました。

ワクチンを接種した医療従事者「きょうがコロナとの闘いの日々の中で、新たな1ページになると思います」

ワクチン接種をめぐる動きは、EU(=ヨーロッパ連合)でも――

EUのフォンデアライエン委員長は1日、SNSで、ワクチンを接種した人に、EU共通のデジタル証明書を発行するため、今月中に法案を提出することを明らかにしました。

証明書の目的について、「仕事や観光で、EU域内外の安全な移動を段階的に可能にすること」としています。