軍側、デモ犠牲者の遺体掘り起こし責任否定
クーデターへの抗議デモが続くミャンマーで、軍側がデモの犠牲者の遺体を墓から掘り起こして調べ、治安部隊の責任を否定したことに、市民から非難の声が上がっています。
第2の都市マンダレーでは今月3日、抗議デモに参加していたチェー・シンさん(19)が頭を撃たれ死亡しました。
7日付の国営紙で軍側は、裁判所の許可を得てチェー・シンさんの墓から遺体を掘り起こして検視した結果、頭部から摘出された銃弾は治安部隊のものとは異なると発表、責任を否定しました。
これに対しSNS上では市民から、「遺体ですら安全ではない」「次世代に同じ思いをさせてはならない」などと非難の声が広がっています。
チェー・シンさんは当時、「全てうまくいく」と英語で書かれたTシャツを着ていたことなどがSNSで拡散され、軍による犠牲者の象徴的な存在となっていました。