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スエズ運河を貨物船がふさぎ…多数立ち往生

2021年3月24日 19:35

世界三大運河の1つ、エジプトのスエズ運河で23日、世界最大級の貨物船が運河をふさぐ形で航行不能となり、多くの貨物船が立ち往生しています。

AP通信によりますと、スエズ運河で航行不能となっているのは、全長およそ400メートルの世界最大級の貨物船「エバーギブン号」です。

現地の衛星写真では、船の先端が運河の岸に接触し、身動きが取れなくなっている様子がわかります。これにより、周辺を航行していた多くの船が立ち往生しているということです。

航行不能となった原因はわかっていませんが、運航する台湾の海運会社は、「貨物船が紅海からスエズ運河に入る際、強風に見舞われた」と述べています。

また、「航行中に停電が発生した」との情報もあり、エジプトの当局は、復旧には少なくとも2日はかかる見通しだとしています。

ロイター通信によりますと、世界の貿易量のおよそ12%がスエズ運河を利用していて、復旧が長引けば、世界の海上輸送システムに影響が出ることが懸念されています。