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北外務省「相応の措置を」国連安保理を牽制

2021年3月29日 13:13
北外務省「相応の措置を」国連安保理を牽制

北朝鮮の弾道ミサイル発射をうけて、近く開かれるとみられる国連の安全保障理事会の会合について北朝鮮外務省が談話を出し、「相応の措置を招く」などと牽(けん)制しました。

北朝鮮外務省のチョ・チョルス国際機構局長は国営メディアを通じて談話を発表し、30日にも開かれるとみられる国連安保理の非公開会合でミサイル発射についての議論が行われることなどに反発しました。

チョ局長は、ミサイル発射は「自衛的な正常な活動」だとして、「多くの国が様々な飛翔体を打ち上げているのに、我々だけを問題視するのは話にならない」と強調。その上で、「自衛権を侵害しようとする試みは必ず相応の対応を招くだろう」と警告しました。

北朝鮮側はアメリカのシリア空爆やイギリスの核弾頭の増強方針、フランスの新型ICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射実験を引き合いに出し「明白な二重基準だ」と批判していて、会合を前に常任理事国を牽制する狙いがあるものとみられます。