台湾で脱線事故、36人心肺停止 救出難航
台湾で2日午前、特急列車が脱線する事故があり、少なくとも36人が心肺停止となっています。車体の損傷が激しく、救出活動は難航しています。
台湾メディアなどによりますと、日本時間2日午前10時半ごろ、台湾東部の花蓮県で、走行中の特急列車がトンネルの入り口付近で工事車両に衝突し、脱線しました。列車は時速120キロで走行し、トンネルに激しく衝突したとみられ、車両は原形をとどめないほど損傷しています。この事故で、運転士を含む少なくとも36人が心肺停止、多数のケガ人が出ています。
脱線した列車の乗客「通路側に座ってました。床に突き飛ばされました」「両サイドに道がなかったので、車両の上にのぼって歩くしかなかった」
この列車は8両編成で、乗客約500人が乗っていましたが、車両の一部がトンネルの中で停車していることから救出活動が難航しています。
日本台湾交流協会によりますと、現時点で、日本人の被害の情報は入っていないということです。
事故の原因について、台湾当局は、付近で作業していた工事車両が線路に転落し、特急列車と衝突したと発表しています。台湾では日本のお盆休みにあたる連休が始まっていて、列車には帰省する人が多く乗っていたということです。