アメリカ・ホワイトハウスのサキ報道官は９日、中国軍が台湾周辺で軍事行動を強化していることについて、「地域の不安定化を招く恐れがある」と強い懸念を示しました。

サキ報道官「台湾海峡で中国の軍事行動が強化されているが、地域の不安定化を招く恐れがあり、注視している」

台湾周辺では中国軍の戦闘機が台湾の防空識別圏に相次いで侵入するなど、軍事行動を強めています。サキ報道官は、「中国の台湾に対する攻撃的な行動について、アメリカは明確に懸念を表明してきた」と述べ、中国側をけん制しました。

一方、アメリカ国務省は９日、台湾の当局者との接触に関する新たなガイドラインを発表し、より自由に会談できるよう制限を緩和しました。

台湾当局者との接触制限をめぐっては、トランプ前政権が今年１月に、「自主規制」の内規を撤廃していて、この方針を引き継いだことで、中国側の強い反発が予想されます。