台湾防空識別圏に中国軍機“最多”20機
台湾の国防部は26日、中国軍の戦闘機など20機が台湾の防空識別圏に進入したと発表しました。去年の9月以降、最も多い数で、アメリカと台湾の連携強化に圧力をかける狙いがあるとみられます。
台湾国防部は26日、中国軍の戦闘機12機、爆撃機4機など合計20機が、台湾が設定した防空識別圏に入って飛行したと発表しました。台湾側も「兵力を派遣するなどして監視を行った」としています。中国軍機の進入は常態化していますが、台湾当局が今の形式で発表を始めた去年9月以降、1日の数としては最多です。
この日はアメリカと台湾が、沿岸警備の連携強化のための覚書を交わしていて、中国はこの動きに圧力をかける狙いがあるとみられます。
今年に入って中国国防省は「台湾の独立は戦争を意味する」と強い言葉でけん制した一方で、台湾国防部は25日に長距離ミサイルの生産状況を公表するなど、緊張が高まっています。