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バイデン大統領“アフガン完全撤退”を宣言

2021年4月15日 6:35

アメリカのバイデン大統領は14日、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍について、「戦争を終わらせ、帰還させる時がきた」と述べ、今年9月11日までの完全撤退を宣言しました。

バイデン大統領「アメリカ史上最長の戦争を終わらせ、軍を帰還させる時がきた、と結論づけた」

バイデン大統領は、「アフガニスタンを再びアメリカ本土攻撃の拠点にしないという目的は達成した」「駐留する理由はますます不明確になった」と述べ、来月1日までに撤退を始め、9月11日までに完了させると表明しました。

バイデン氏の演説は、20年前に当時のブッシュ大統領が戦争開始を宣言した部屋で行われ、バイデン氏はその後、アフガニスタンで犠牲になった兵士らが眠るアーリントン国立墓地を訪れました。

一方、アメリカ政府高官は、「中国との競争などの課題に人員と資源を投入する必要がある」と述べ、アフガニスタン撤退が、対中国戦略の一環でもあると明らかにしています。