独連立与党、次期首相候補にラシェット氏
ドイツの連立与党は20日、9月に行われる連邦議会選挙に向けて、メルケル首相に近いラシェット氏を次期首相候補に決めました。
メルケル首相は、15年以上にわたって首相を務めましたが、次の選挙には出馬せず政界引退を表明しています。
後継者選びを進めてきたCDU=キリスト教民主同盟と、連立を組むCSU=キリスト教社会同盟は20日、メルケル首相に近いラシェット氏を次期首相候補とすることを決めました。
ただ、ラシェット氏は調整力が評価される一方で、国民からの支持率は低く、求心力不足を懸念する声も上がったということです。
ドイツでは、新型コロナウイルスの感染拡大や汚職疑惑で連立与党が支持率を落とす中、環境問題を訴える「緑の党」が支持を伸ばしています。
連邦議会選挙は今年9月に行われますが、『ドイツの母』と親しまれたメルケル氏の不在で混戦も予想されます。