プーチン大統領、イラン大統領と首脳会談 トランプ政権発足前にアメリカけん制か
ロシアのプーチン大統領は17日、イランの大統領と首脳会談を行いました。両国は幅広い分野で連携を強化する条約に署名していて、トランプ次期政権の発足を前にアメリカをけん制する狙いがあるとみられます。
ロシアメディアによりますと、プーチン大統領は17日、イランのペゼシュキアン大統領とモスクワで首脳会談を行い、その後、両首脳は安全保障や経済など幅広い分野での連携を強化する包括的戦略パートナーシップ条約に署名しました。
プーチン大統領は会談後、「二国間関係を新たな段階に引き上げたい」とした上で、「外圧や制裁に断固反対する」と述べ、両国への制裁を続ける欧米に連携して対抗する姿勢を鮮明にしました。
ウクライナ侵攻をめぐりロシアはイランから無人機や弾道ミサイルを受け取っているとされ、その見返りにロシアがイランの核開発に協力することへの懸念も出ています。
両首脳は、アメリカのトランプ次期大統領が20日に就任するのを前に連携強化を誇示することで、けん制する狙いがあるとみられます。