露で軍事パレード 内外に軍事力アピール
ロシアで9日、第2次世界大戦でドイツに勝利したことを祝う恒例の軍事パレードが行われました。プーチン政権は、欧米諸国との関係が悪化する中、内外に軍事力をアピールした形です。
モスクワで行われた軍事パレードには、兵士ら1万2000人以上が参加し、極東地域にも配備している地対空ミサイルS400などの兵器や、軍事車両およそ200台が披露されました。
ロシアメディアによりますと、パレードの参加者は全員が新型コロナウイルスのワクチンを接種したということです。
ロシアは先月、ウクライナとの緊張関係が続く中で、実効支配するクリミア半島や国境付近に、一時、軍の部隊を増強して欧米諸国との関係が悪化しています。
プーチン政権としては、内外に軍事力を誇示することで、欧米諸国をけん制し、コロナ禍などで国内経済が停滞する中、国威発揚につなげる狙いです。