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厚労省職員“深夜宴会”参加者3人が感染

2021年4月9日 9:21
厚労省職員“深夜宴会”参加者3人が感染

■「宴会」参加者感染…店に謝罪も

深夜まで大人数で行われて批判を浴びた、厚生労働省老健局の宴会。その参加者から、コロナの感染者が出ました。

厚労省は8日、職員6人の感染を明らかにしました。このうち3人は3月24日、東京・銀座の居酒屋で深夜まで行われた職員23人による宴会に参加していました。残る3人は宴会に参加していませんが、2人は宴会をした課の職員で、1人は課は異なりますが老健局の職員だといいます。

8日夜、厚労省の宴会が行われた飲食店の代表に取材しました。

飲食店代表
「マスク会食ではなかったですね」
岩本乃蒼アナウンサー
「頻繁にマスクを上げ下げするような様子は?」
代表
「見受けられなかったですね」

先週金曜日(4月2日)に、厚労省の職員が店を訪れ、直接、謝罪があったといいます。

飲食店代表
「既定の時間(午後9時)に(宴会を)終われなかったこと、大人数で宴会をしてしまったことに対しての謝罪でした。本来、コロナウイルスに対して対策を練るはずの省庁が、こんなことをしてしまったことに対して、非常に申し訳ないという部分が一番強かったかなと(思います)」

■保健所が調査 宴会との関連は不明

岩本アナウンサー
「もしかしたら、宴会で感染したかもしれないという可能性は?」
飲食店代表
「日数がたっていますので、因果関係としてはつながりは浅いかなと思います。(厚労省職員が)コロナウイルスにかかってしまったことに関しては、残念だなと思います」

店では宴会の後、従業員のPCR検査を行いましたが、感染者はいなかったといいます。

厚労省は現時点で、「宴会との関連は不明」としています。8日の参院厚労委員会では、田村大臣が「今、保健所でしっかりと調査いただいていますので、最大限、皆様にお知らせできることはお知らせさせていただきたい」と述べました。

■夜の六本木でマスクせず…調査

一方、東京都のモニタリング会議で、夜遅くなるにつれてマスクをしていない人の割合が増えるという調査結果が明らかになりました。同会議の資料によると、3月18日~29日の12日間、都の専門家が六本木駅で調べたところ、午前8時ではマスクをしていない人は約1.7%でしたが、午後11時ごろには約11.3%まで増加していました。

8日夜8時頃、六本木の交差点を見てみると、マスクをしていなかったり、あごにマスクをかけて話したりしている人たちの姿がありました。

仕事帰りの会社員(20代)は「飲み終わった後の時間帯は、やっぱり気が緩んでいるのか、(マスクを)外して二次会へ歩いているみたいな集団は見ることがありますね」と話しました。

分析した東京都医学総合研究所の西田淳志研究員は「長時間お酒を飲んだ人が行き交う夜遅い時間の人の流れを減らすことが、感染拡大を防ぐ上で大切だ」と指摘しています。

(4月8日『news zero』より)