フランスのマクロン大統領は１９日、安全保障などについて議論する国際会議で演説し、欧米諸国は、新型コロナウイルスのワクチンを早急に発展途上国に分配すべきだと訴えました。

毎年ドイツで開かれている「ミュンヘン安全保障会議」は、各国の首脳らが集まり、安全保障問題などを議論する民間主催の会議です。

マクロン大統領は、１９日に開かれたオンライン会合に出席し、アフリカの医療関係者が、新型ウイルスのワクチンを直ちに接種できるよう欧米諸国は入手した分を早急に分配すべきだと訴えました。

マクロン大統領「アフリカ諸国には６５０万人の医療従事者がいる。彼らのために１３００万回分のワクチンが必要だ」

また、中国やロシアのワクチン外交を念頭に置き、「もし私たちが半年後に提供すると発表すれば、アフリカ諸国は、国民のプレッシャーを受け、中国やロシアのものを購入してしまうだろう」と指摘しました。