共和党、“反トランプ”チェイニー氏を解任
アメリカの野党共和党の下院議員団は12日、トランプ前大統領と対立していた下院ナンバー3のチェイニー議員総会議長を解任しました。共和党内でのトランプ氏の影響力の強さが浮き彫りとなった形です。
チェイニー元副大統領の長女で、共和党下院ナンバー3のチェイニー議員総会議長は、トランプ前大統領が去年の大統領選挙に不正があったと主張していることについて、「大うそだ」と批判するなど、「反トランプ」の姿勢を鮮明にしてきました。
こうした姿勢に、トランプ氏がチェイニー氏を排除するよう求め、トランプ氏の支持基盤を意識した共和党議員からもこれに同調する声が高まり、12日、チェイニー氏の信任投票が非公開の形で行われました。その結果、不信任多数で、チェイニー氏は解任されました。
チェイニー氏は解任後、「我々は真実に基づいて前に進まなければならない」などと述べています。
来年の中間選挙での多数派の奪還に向け、共和党内では、トランプ氏の力が欠かせないとの認識が広がっていて、その影響力の強さが浮き彫りとなった形です。