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7人が造反も…トランプ前大統領に無罪評決

2021年2月14日 7:59

アメリカ連邦議会議事堂の占拠事件をめぐるトランプ前大統領の弾劾裁判で13日、採決が行われ、野党・共和党から7人の造反が出たものの、トランプ氏に無罪評決が下されました。

議会上院で行われた採決では、野党・共和党から7人が造反して有罪に投票しましたが、有罪評決に必要な67票には届かず、有罪57対無罪43でトランプ氏に無罪評決が下されました。

議事堂占拠事件直前のトランプ氏の演説が「暴力を扇動した」と責任を追及した民主党ですが、バイデン政権が議会での閣僚の承認や新型コロナウイルスの追加の経済対策法案の成立を急ぐ中、証人招致なども行われず、裁判はわずか5日間のスピード結審となりました。

採決で、共和党からの造反が少数にとどまったことで、トランプ氏は引き続き共和党内で一定の影響力を維持するとみられています。無罪評決を受け、トランプ氏は、「アメリカを再び偉大にするという歴史的、愛国的な運動は、まだ始まったばかりだ」とする声明を出し、今後の政治活動にも意欲を示しました。

一方のバイデン大統領は13日夜に声明を発表し、「投票では有罪にならなかったが、訴追した内容に争いはない。有罪評決に反対する人でさえ、トランプ氏の『恥ずべき職務の怠慢』と『実質的・道義的な責任』については有罪だと信じている」などとトランプ氏を批判しました。