中国 台湾に“ワクチン提供”表明
台湾で新型コロナウイルスの感染が急拡大したことを受け、中国が「ワクチンを提供する用意がある」と表明しました。一方で、台湾はアメリカに、ワクチンの提供を求めています。
台湾では、新型ウイルスの感染が急速に広がる一方、ワクチンの接種率は人口の1%以下にとどまっていて、連日、予約が殺到しています。
しかし、台湾政府が確保したおよそ30万回分のワクチンの在庫は残りわずかとなっていて、市民の間で「ワクチン不足」への不安が広がっています。
こうした事態に、中国政府は17日、声明を発表。
「台湾同胞がウイルスを抑え込むために、最大限の協力をしたい」と、中国産ワクチンを提供する意思を表明しました。
これに対し、台湾政府の対中国政策を担当する部門は、「偽善は必要ない」などと拒否。「中国政府が邪魔しなければ、国際社会からワクチンを購入できる」とコメントしました。
台湾メディアは、アメリカ駐在の台湾の代表が、アメリカにワクチンの提供を求めたと報じています。
台湾と中国の対立がアメリカを巻き込みながら、ワクチン確保にも大きな影響を与えています。