WHO年次総会 中国反対で台湾参加見送り
WHO(=世界保健機関)の年次総会が24日から始まりました。焦点となっていた台湾の参加は、中国の反対によって5年連続で見送られました。
WHOは24日、年次総会をオンラインで開催し、加盟する194か国の代表らが参加しました。一部の国が求めていた、台湾のオブザーバーとしての参加については、中国が強硬に反対し、5年連続で実現しませんでした。
一方、テドロス事務局長は冒頭の演説で、新型コロナウイルスのパンデミックについて、「世界はまだ危険な状況にある」と訴えました。
テドロス事務局長「死者数は今後3週間で、2020年の死者数を超える見込みだ」
また、世界のワクチンの75%が10か国に集中していることを明らかにし、「恥ずべき不公平だ」として、加盟国に対し、改めて寄付を呼びかけました。今年9月までに、全ての国で少なくとも10%、年末までに30%のワクチン接種を目指すとしています。
年次総会は、来月1日まで行われます。