米・医学誌 五輪パラの感染対策“不十分”
開幕まで2か月を切った東京オリンピック・パラリンピックについて、感染対策が不十分だと指摘する論文がアメリカの医学誌に掲載されました。
医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は25日、東京オリンピック・パラリンピックの選手向けの行動規則集「プレイブック」について、科学的なリスク評価に基づいて作成されていないとする公衆衛生の専門家らの論文を掲載しました。
論文では、競技種目や施設による感染リスクの違いが考慮されていないと指摘したほか、選手らが各自で用意するよう求められているマスクについても、医学的に承認されたものを支給するべきとするなど、現在のプレイブックは見直しが必要だと指摘しています。
また、WHO(=世界保健機関)に対し、感染症の専門家や選手の代表者などを集めた緊急の委員会を開催することを提案しています。