アメリカ国防総省は21日、アメリカ軍と中国軍の幹部がテレビ電話で会談したと発表しました。去年8月以降途絶えていた米中の軍同士による対話がおよそ1年半ぶりに再開しました。

国防総省のライダー報道官は、制服組のトップであるブラウン統合参謀本部議長と中国人民解放軍の劉振立統合参謀部参謀長が21日、テレビ電話で会談したと明らかにしました。

軍同士の偶発的な衝突の懸念がくすぶる中、ブラウン氏は「誤解の可能性を減らすために、実質的な対話を行うことが重要だ」などと強調したということです。

一方、中国メディアによりますと、劉氏も「両軍の安定した関係を進めるため、共に努力すべきだ」と述べたということです。

一方で、「台湾問題で外部勢力の干渉は一切許さない」とけん制したと伝えています。

米中の軍同士の対話は、去年8月のペロシ元下院議長が台湾を訪問したことをきっかけに途絶えていましたが、先月の米中首脳会談で対話を再開することで合意していました。