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人権活動家の出国を拒否 中国政府が見解

2021年6月2日 20:28

中国の人権活動家の男性が重体の長女を見舞うため、日本を訪れようとして当局に出国を拒否されたことをめぐり、中国外務省は2日、「法に基づいて国民の権利を守っている」との見解を示しました。

日本を訪れようとしたのは、元弁護士で人権活動家の唐吉田さんで、渡航のためのビザも取得していましたが、「国家の安全を脅かす」との理由で中国当局に出国を拒否されたということです。

これについて中国外務省の報道官は2日、「状況について把握していない」と述べた上で、「原則として、中国政府は法に基づいて国民の正当かつ合法的な権利を守っている」と述べ、人権侵害は起きていないとの見解を示しました。

唐さんの長女は、東京都内の病院で結核の治療を受けていますが意識不明の重体で、唐さんは引き続き日本への渡航を認めるよう当局に求めていく考えです。