中国外相 ミャンマー情勢で欧米をけん制
中国の王毅外相は、ASEAN(=東南アジア諸国連合)の外相らと会議を開き、ミャンマー情勢をめぐり「一方的な制裁や介入を避けるべき」との考えを示しました。
会議は中国の重慶で行われ、ミャンマーからは軍が外相に任命したワナ・マウン・ルウィン氏が出席しました。
中国外務省によりますと、この中で王毅外相は、ミャンマーでの暴力停止や軍と民主派勢力との対話に向けて協力する考えを示す一方、欧米諸国を念頭に「一方的な制裁や介入を避けるよう求める」と述べて、制裁強化にクギを刺しました。
また、南シナ海をめぐっては、紛争解決に向けた共通のルール作りを急ぐよう呼びかけるとともに、「対立を激化させる可能性がある一方的な行動を避けていくべきだ」と、艦船などを派遣しているアメリカをけん制しました。