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接種進み飲食店“屋内営業”再開 フランス

2021年6月10日 19:23

ワクチンの接種が進むフランスでは、感染対策の規制が段階的に緩和されています。飲食店では7か月ぶりに屋内での営業が再開され、早速食事を楽しむ人の姿もみられました。一方、アメリカ・バイデン政権は、ファイザーの新型コロナウイルスのワクチン5億回分をおよそ100か国に提供する方針です。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

■アメリカ

アメリカのバイデン大統領。9日、G7サミットが行われるイギリスに出発する際、世界のワクチン戦略について、こう述べました。

アメリカ バイデン大統領
「戦略を持っていて発表する予定です」

複数のアメリカメディアによりますと、バイデン政権は、ファイザーの新型コロナウイルスのワクチン5億回分をおよそ100か国に提供する方針です。

国際的な枠組み・COVAXを通じて、2021年に2億回分、2022年に3億回分を提供する見通しで、バイデン大統領がイギリス滞在中に発表するということです。

3341万人以上が感染したアメリカ。(感染者 3341万4114人 死者 59万8765人 米ジョンズ・ホプキンス大 10日午後4時時点)

経済活動の再開が進む中、ニューヨークで9日、北米最大級の映画祭・トライベッカ映画祭が開幕しました。

2001年のアメリカ同時多発テロのあとに、ニューヨークの復興を目指して始まったこの映画祭。今回は、新たに新型コロナウイルスからの復興も象徴することになります。

ニューヨーク州 クオモ知事
「トライベッカ映画祭はコロナ後の人々を一つにまとめていく。これはニューヨークの再開の時だ。私たちは復活した」

今回、この規模の映画祭が観客を動員して行われるのは、新型ウイルスの感染拡大以降、北米では初めてのことです。

記者
「映画の上映会場では客席が白い線で囲われ、社会的距離がとれるように工夫されています」

主催者で俳優のロバート・デ・ニーロさんは声明を発表。「新型コロナウイルスの暗闇からニューヨークが抜けだそうとする中、20周年の記念の映画祭は、再び人々を集めるにふさわしい機会だ」とコメントしています。

■フランス

感染対策の規制緩和が段階的に進んでいるフランス。パリの街は活気を取り戻しています。(感染者 578万7125人 死者 11万0364人 米ジョンズ・ホプキンス大 10日午後4時時点)

そして、飲食店も“かつての姿”に…

9日、レストランやカフェなどの屋内での営業がおよそ7か月ぶりに再開されたのです。

お客さん
「私の誕生日のために来たんです。とてもおいしい」

営業を再開した店の入り口には…

記者
「このようなQRコードの導入が義務付けられ 感染者が出た場合に、同じ時間帯に訪れた人に通知されるようになっています」

また、飲食店だけでなく、スポーツジムも8か月ぶりに営業を再開。この日を待ちわびた人たちがオープンと同時に続々と来店し、大粒の汗を流していました。

ジムの利用者
「定期的に運動しようと努力はしていたんだけど、環境がなくて難しかったんだ。ここに戻ってくることができて本当にうれしいよ」

フランスでは外国人観光客の受け入れも再開。日本など一部の国については、ワクチン接種を終えているか、陰性証明があれば、入国時の隔離措置も不要となりました。

■韓国

14万人以上が感染した韓国。(感染者 14万6303人 死者 1979人 韓国・保健当局 10日)

10日から始まったのが…

医師
「ヤンセン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)のワクチンを接種します」

韓国で3種類目となるジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン接種がスタート。対象は30歳以上の兵役を終えた予備軍に所属する人たちなどで、徴兵制がある韓国では、多くの若い男性が接種できる、今は唯一の機会となります。

また、韓国では、接種した人への優遇措置などに効果があったとみられ、60歳以上の高齢者の予約率が今月に入って急激に上昇。ワクチン不足の懸念が出ています。

NNNソウル支局のスタッフは、母親の代理で今月19日に接種の予約を取っていましたが、ワクチン不足を理由に1週間早い12日に変更するよう病院から要請されました。

その時の電話では…

病院
「来週土曜日(19日)にはワクチンの量がなくなります」

ソウル支局スタッフ
「ないですか? 来週からは?」

病院
「分からないです。いま政府からのワクチン追加提供が行われてない状態なので、今残っている分で補てんしないといけないです」

保健当局によりますと、50万回分が不足していて、当面は予約をやり繰りするなどして対応するということです。

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