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中国側“G7”念頭に「偽物の多国間主義」

2021年6月12日 0:20

アメリカと中国の外交トップが11日、電話で会談し、中国側はG7サミット(=主要7か国首脳会議)を念頭に、「偽物の多国間主義」などとけん制しました。

アメリカのブリンケン国務長官と中国の楊潔チ政治局員が電話で会談し、中国外務省によりますと、楊氏はG7サミットを念頭に、「小さい集団の利益に基づくのは偽物の多国間主義だ」と指摘したほか、「台湾は中国の核心的利益で、国家の主権と領土を断固守る」と強調しました。

G7サミットでは中国への対抗策が話し合われる見通しで、開幕を前に参加各国をけん制した形です。

また、「新型コロナウイルスを使って中国を中傷し、責任を転嫁するいかなる悪質な行為にも断固反対する」などとしています。

一方、アメリカ側の発表によりますと、ブリンケン長官は、ウイルスの起源の解明には透明性が重要だとして、中国に対し、WHO(=世界保健機関)による第二弾の専門家調査の受け入れを求めました。

さらに、台湾への圧力が強まっていることや、香港や新疆ウイグル自治区で人権侵害が続いているとして、改めて懸念を表明したと言うことです。

*楊潔チの「チ」は竹かんむりの下にがんだれと「虎」