NATO「国際秩序への挑戦だ」中国けん制
NATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議が14日、ベルギーで行われ、「中国の野心と強引な振る舞いは、国際秩序への挑戦だ」などとする共同声明を採択しました。
NATO首脳会議には、イギリスでのG7サミットを終えたアメリカのバイデン大統領らが出席しました。共同声明では、「我々は多面的な脅威、権威主義国との競争に直面している」として、ロシアに加え、中国を新たな脅威に位置づけ、「世界の民主主義の弱体化を目指している」と指摘しています。
中国については、「野心と強引な振る舞いは、ルールに基づく国際秩序への挑戦だ」としたうえで、「宇宙、サイバー、海洋も含めた国際システムの中で、責任ある行動を求める」と強くけん制しました。
バイデン大統領「NATOの同盟を支える民主主義の価値観は内外で圧力を受けている。ロシアと中国は環大西洋の連帯にくさびを打ち込もうとしている」
バイデン大統領は、16日のロシアのプーチン大統領との首脳会談について、「どの分野の協力が、両国や世界の利益になるのか見極めたい」と述べました。