「リンゴ日報」英語版の元主筆が逮捕される
中国共産党に批判的な論調で知られ、先週、発行停止に追い込まれた香港の新聞「リンゴ日報」の英語版の元主筆が、逮捕されました。
香港メディアなどによりますと、27日夜、リンゴ日報の英語版の元主筆で編集長も務めていた馮偉光氏が、「外国勢力と結託して国家の安全に危害を加えた」として、香港国家安全維持法違反の容疑で逮捕されました。
馮氏はイギリスに向かう予定でしたが、香港国際空港で身柄を拘束されたということです。警察は「捜査は続いていて、今後さらに逮捕者が増える可能性がある」とコメントしています。
リンゴ日報は、中国共産党に批判的な論調で知られ、幹部らが相次いで逮捕されたほか、グループ会社の資産も凍結され、今月24日を最後に、新聞の発行停止に追い込まれました。
今回の逮捕を受けて、香港の記者協会は「国家安全を理由に、報道関係者を勝手に逮捕する行為で、香港の報道の自由は消滅したも同然だ」と抗議しています。