中国共産党百周年式典 求心力高める狙い
中国・北京では中国共産党の創立100周年を祝う大規模な式典が行われています。習近平国家主席は演説で、一党支配体制の正当性を強調しました。
習近平国家主席は100年の歴史を振り返りながら、共産党の統治があったからこそ中国が発展できたと強調しています。
習近平国家主席「我々は1つめの100年の奮闘目標を実現した。中華の大地に全面的な小康(ややゆとりのある)社会を建設し、歴史的な貧困問題を解決した」
習主席はこのように述べ、中国共産党が長年の目標として掲げてきた貧困からの脱却を実現したと強調しました。自らの功績としてアピールした形です。
式典では、天安門広場に集まった市民ら7万人以上のほぼ全員がマスクをつけずに参加していて、新型コロナを基本的に抑え込んだことを内外に誇示しています。また、上空を最新鋭のステルス戦闘機が編隊飛行するなど、愛国心を高める演出がなされています。
今年最大の政治イベントで、異例の長期政権に向けて求心力を高める狙いがある習主席ですが、今後は少子高齢化や経済格差の拡大など山積する課題にどう向き合うのか問われることになります。