中国共産党百周年 一党支配の正当性を強調
中国共産党は1日、創立100年の記念日を迎え、北京では大規模な式典が行われました。習近平国家主席は演説で、一党支配の正当性を強調しました。
習主席は約1時間にわたる演説の中で「中華民族の偉大な復興」という言葉を繰り返し述べた上、共産党の統治があったからこそ中国が発展できたと強調しました。
習近平国家主席「中華の大地に全面的な小康(ややゆとりのある)社会を建設し、歴史的な貧困問題を解決した」
習主席は長年の目標として掲げてきた貧困からの脱却を実現したと述べ、自らの功績としてアピールしました。
一方、台湾問題について、「祖国の完全統一の実現は党の歴史的任務だ」と強調したほか、アメリカなどを念頭に「いかなる外部勢力も我々をいじめ、圧迫することを妄想すれば、必ず悲惨な失敗となる」と強硬姿勢も示しています。
式典では、天安門広場に集まった市民ら7万人以上のほぼ全員がマスクをつけずに参加し、また、上空を最新鋭のステルス戦闘機が編隊飛行するなど、愛国心を高める演出がなされました。
今後は異例の長期政権に向けて自らの権威をいっそう高めたい習主席ですが、少子高齢化や経済格差の拡大など山積する課題にどう向き合うのか問われることになります。