新型コロナ情報発信の女性を再び拘束か 中国
2020年に新型コロナウイルスの感染が急拡大した中国の武漢で、市民ジャーナリストとして情報を発信したことで有罪となり、ことし5月に出所したばかりの女性が当局に再び拘束されたとみられることが分かりました。
中国の人権活動家で市民ジャーナリストの張展さんは、2020年に新型コロナの感染拡大で封鎖された武漢の状況を、SNSを通じて発信する活動を行っていました。その後、同じ年の12月に「うその情報を流し、社会を混乱させた」などとして、懲役4年の実刑判決を受けて、ことし5月まで服役していました。
関係者などによりますと、張さんは先月、別の人権活動家を支援するために甘粛省を訪れ、その後、故郷の陝西省に戻った際に再び当局に拘束されたとみられるということです。
張さんのSNSも先月28日の投稿を最後に途絶えていて、知人らとも連絡が取れなくなっているということです。
中国では、当局に拘束されて実刑判決を受けた人権活動家などが刑期を終えて出所した後も当局の監視が続くケースが相次いでいて、国際的な人権団体などからも懸念の声があがっています。