「エホバの証人」施設“銃撃事件” 犯人は“元信者の35歳の男”…強い怒りか
ドイツ・ハンブルクで9日、「エホバの証人」の礼拝施設で銃撃事件が起き、男性4人、女性2人、そして7か月の胎児が死亡しました。“銃撃犯”は元信者の男とみられ、ドイツ当局によると、「エホバの証人」に対して強い怒りをもっていたということです。
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ドイツ・ハンブルクで9日、銃撃事件が起こりました。10日、一夜明けた現場では、雪が降りしきる中、鑑識活動が続けられていました。狙われたのは、キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の礼拝施設でした。ドイツ当局によると、銃撃犯は元信者の35歳の男だといいます。
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9日、礼拝施設の近くにいた人が、銃撃の瞬間とみられる映像を撮影していました。ドイツ当局によると、事件当時、礼拝施設の中ではイベントが行われていて、50人が参加していたといいます。元信者の男とみられる銃撃犯は、窓の外から撃ち続けていました。
現場にかけつけた警察が銃を構えて突入します。すると、建物の中にいた人が、警察に保護され続々と外へ出て行きました。
“銃撃の瞬間”撮影
「私が聞いただけでも、少なくとも25発の銃声がありました。警察が到着した後、銃声は聞こえませんでしたが、5分ほどたってから1発の銃声がありました」
警察によると、元信者の男は上の階に逃げ、自殺したということです。単独犯とみられています。
ドイツ当局によると、この銃撃で男性4人、女性2人、そして7か月の胎児が死亡。8人がけがをしたということです。
ドイツメディアによると、ドイツには「エホバの証人」の信者が20万人弱いるとみられています。
ドイツ当局によると、元信者の男は、「エホバの証人」に対して強い怒りをもっていたという情報もあり、警察は動機について詳しく調べています。
(3月10日放送『news zero』より)